|
アメリカ輸出の正規登録手続き(正規輸入)
Vehicle Impotation
概略 |
米国以外の国(例えば日本、欧州、カナダ、メキシコを含む)或いは米国内で登録されない輸出目的に製造された車輌をさし、ここでは日本から輸入される左ハンドル(LHD)の欧州車/アメリカ車や右ハンドル(RHD)の日本国内仕様の車などが「Non
Canadian」というカテゴリーに分類されます。
すでに米国に輸入実績のある車種につきましてはNHTSAの「eligibility list」に掲載されています。
リスト掲載車は輸入通関後RIに依頼してDOT並びにEPAの対応整備登録手続きを終え、※約2ヶ月で受け渡しが可能。
リスト未登録の車種は新車メーカーと同じく米国で型式認定を取得するためにDOT公認検査機関で何台もの車を潰してクラッシュデータを取って、その安全性を立証しなければなりません。その費用は少なく見積もっても5千万円近くは必要となりますので個人の趣味で対応できるコストではなくなります。
※ |
エリジビリティーリストに既に登録されている車種であってもRIによっては作業未経験の車両もありますのでその際は改造マニュアルの作成から始めなければならないため、時間を要する場合がある。 |
|
作業内容 |
● |
DOT Conversion (米国安全基準) |
|
計器表示部・タイヤ・ドアの補強・シートベルト・エアバッグ・バンパー・ライト類等米国内車と異なる使用部品を精査してDOTマーク入りの部品と交換する。 |
● |
EPA Emission (排ガス基準) |
|
触媒・EGRバルブ・ECU解析技術などを駆使してカリフォルニア(CARV)の排ガス基準値をコールドスタートでクリアしなければなりません。 |
|
必要諸経費 |
1. |
車両コスト |
2. |
日本国内費用 (抹消・陸送) |
3. |
梱包・輸出通関 (コンテナ輸送の場合) |
4. |
海上運賃 (日本-ロングビーチ) |
5. |
米国輸入関税 (CIFの2.5%) |
6. |
法定保証金 輸入申告額の4.5倍 (カスタムボンド: 3倍+DOTボンド: 1.5倍) |
7. |
輸入通関、コンテナ引取、開梱費用 |
8. |
DOT基本整備 |
9. |
EPA排ガス検査費 |
10. |
RIロイヤルティー |
受け渡し場所: Los Angeles Ex-Factory
その他米国内陸送費、州税、保険(個人利用の場合)が必要です。
● |
エリジビリティーリスト登録車および既米国登録車の積み戻し輸入が前提です。 |
● |
ボンドは車両通関をする限りにおいては、レーシング車・展示・テスト目的車等や一年限定のテンポラリー輸入であっても必要です。 |
● |
積み戻し車両の再登録の場合EPA排ガス検査費用は不要です。 |
● |
法定保証金(CIF金額の4.5倍)は正規登録が完了するか或いはテンポラリー輸入車輌などで日本への積み戻しが履行されるまでの全てのリスクをカバーする目的のものです。 |
|
納期・販売 |
輸送期間: |
自動車輸送船の場合は2週間ほどの配船がありますが、新車積み取りを優先される為、確実な輸送法としてコンテナ積みで輸送を行なうこととなる。
日本~ロングビーチの所要航海日数は約10日間ですが船積みの段取り及び米国通関の余裕を見て20日程度必要です。 |
改造検査: |
約2週間 (RIに改造マニュアルが有る場合に限る) |
登録手続き: |
検査終了後約2週間程度であるが、役所相手の為遅れが発生することもあります。仮に30日以内に認可通知が来ない場合は、自動承認となる。 概ね最長2ヶ月で受け渡しが可能。 |
販売: |
現地での売買契約は正規登録完了後で無ければ行えません。 |
|
アメリカ向け自動車輸出の概要
個人使用の一時的な輸入特例
|